無駄吠えや噛み癖、留守番中の破壊行動など、愛犬の問題行動に悩んでしまうことはありませんか?
問題行動の原因はしつけが不足していることが原因だと思いがちですが、実は犬が抱えるストレスが問題行動の原因になることがあるのです。
犬がストレスを感じるとなぜ問題行動につながってしまうのか、その原因と上手な解消法についてご紹介していきます。
株式会社fosterより販売されているおやつ型サプリのわんかーむ。発売半年で累計出荷数4万枚を突破するなど、愛犬家に大人気のおやつサプリです。獣医師とドッグトレーナーが監修しており、天然ハーブ由来のリラックス成分バレリアンを配合。わんちゃんの心と体の健康を一番に考えて作られています。また全て国内工場で手作りしており、着色料、保存料、グルテン、4Dミート、酸化防止剤、石油由来成分を使用しない無添加仕上げにより安心して与えられるのも人気なポイント。気になった方はぜひチェックしてみてください!
わんかーむ|おやつ型しつけサプリ
この記事の目次
ストレスが問題行動につながる?その理由とは
犬も人間と同じように、嫌なことや不安なことがあるとストレスを感じます。
しかし人間のように言葉が離せないため、なぜストレスを感じているのかを飼い主さんには伝えられません。
犬がストレスを抱えてしまった場合、ストレスを何とか解消しようと行動したり、ストレスを何かにぶつけようとすることがあります。
人間はその行動だけを見て「問題行動だ」と感じてしまうのです。
例えば犬が知らない音を聞いて不安になり、ストレスを感じた場合、犬は大きな声で吠えて飼い主さんに不安を伝えます。
しかし飼い主さんは「吠えた」という行動だけを見て、この犬は無駄吠えばかりすると思い犬を叱ってしまいます。
するとますます犬はストレスを抱えてしまうのです。
問題行動をなくすには、犬が感じたストレスの原因を探すことも大切なのです。
ストレスを感じるのはどんな時?
犬がストレスを感じるのは命の危険を感じた時と、運動や遊びが不足して退屈な時です。
命の危険を感じるというのは、例えば犬が過ごす部屋が暑くて不快、寒すぎて辛い、食事の量が不足しているなど生存欲求を満たすために必要なことが不十分な時です。
人間も暑すぎる、寒すぎるなど不快な環境の中にいる時はストレスを感じます。
犬も同じで、生きていくうえであまり適していない環境の中に置かれるとストレスを感じてしまうのです。
また知らない音を聞いたり、他の犬や動物を見て「攻撃されるのではないか」と怖がることも、命の危険を感じた時のストレスになります。
もうひとつのストレス原因が、運動や遊びが不足して退屈してしまうことです。
犬には「走りたい!」「なにかを探したい!」という欲求があります。
運動や遊びが不足すると、これらの欲求が満たされずストレスを感じてしまうのです。
ストレスから起こる問題行動とその解決法
ストレスからどんな問題行動が起こるのでしょうか?
問題行動を引き起こしてしまうストレスと、その解消法について紹介していきます。
こんな行動を見せたら要注意!
例えば散歩の後、犬の足を拭こうとしたら「うう~!」とうなって威嚇してくることはありませんか?
うなる、歯をむき出しにするなどといった行動は、飼い主さんからは問題行動に見えます。
しかし犬の側から見ると、足を拭くという行為にストレスを感じており、そこから逃げたい、やめて欲しいという意思表示なのです。
例えば以下のような行動は、犬が不快であったり不安であったりしたときに見せる行動です。
- うなる
- 歯をむき出しにする
- 吠え続ける
- 自分の足を舐め続ける
- くるくるとしっぽを追いかけて回り続ける
- 震えている
これらの行動を犬が行っている時は、なにか不快になる原因があるのではないかと考えてみましょう。
噛み癖
噛み癖の原因のひとつに、犬が嫌がることを無理やり続けてしまい、ストレスを与えてしまうことがあります。
例えばブラッシングが嫌いな犬に対して、無理やり押さえつけてブラッシングをしていると、ストレス源であるブラシやそれを持つ飼い主さんの手を噛んで攻撃するようになってしまうのです。
解決法
犬が嫌がることをし続けることで噛み癖がついてしまうことを防ぐには、犬の苦手意識を取り除いてあげることが効果的です。
例えばブラッシングが苦手な犬の場合は、ブラシに慣れるところから始めます。まずはおやつを見せて犬の気を逸らした後、ブラシを2、3回かけておやつをあげます。
これを繰り返すことで、ブラッシングに対する抵抗感を減らしていくのです。
犬がブラッシングや歯磨き、散歩後の足ふきなどのお手入れを嫌がるそぶりを見せた時は、まずはお手入れに対する嫌なイメージをなくし、お手入れをしてもストレスを感じないようにすることで、噛み癖に繋がらないようにしましょう。
引っ張り癖
散歩のとき、飼い主さんをぐいぐいと引っ張ってしまったり、飼い主さんの指示に従わず、犬に自由に散歩させていませんか?
犬は自由にしており、ストレスを感じていないように見えるかもしれません。
しかし散歩の際飼い主さんに従わないのは、犬が自分をリーダーだと思っていることが原因です。
犬は自分がリーダーだと勘違いしてしまうと、飼い主さんを守ろうとして、家でも外でも気が抜くことができません。
そのため、散歩の際にストレスを感じてしまうことがあるのです。
解決法
引っ張り癖を直していくには、リーダーウォークを教えることが効果的です。
飼い主がリーダーであることを教えて、寄り添って散歩する楽しさを教えてあげます。
また飼い主さんとの上下関係をしっかりと教えることも大切です。
飼い主さんがリーダーであり、犬はそれに従うのだと教えてあげることで、散歩中他の犬や車など興味を引くものがあっても、飼い主さんについていくことを優先できます。
飼い主さんに従う安心感、楽しさをリーダーウォークで教えてあげることで、散歩中も安心して犬は過ごせるようになり、ストレスも感じなくなるのです。
無駄吠え
無駄吠えの原因にはいろいろなものがありますが、ストレスが溜まっていることも一つの原因です。
ひとりでほっておかれて寂しい、散歩に行きたい、熱すぎるなど犬の基本的な欲求が満たされていない時、吠えて欲求不満を訴えているのです。
また長時間刺激のない状態が続くことで溜まってしまったストレスを、吠えることで発散しようとしている場合もあります。
人間がカラオケで大声で歌うとストレスが発散できるように、犬も大声で吠えることが一種のストレス解消になっているのです。
解決法
ストレスからくる無駄吠えをなくすには、まずは犬の欲求不満を解消しましょう。
栄養バランスの良い適量のエサ、新鮮な水、適度な温度、清潔な寝床など、犬が生きていくうえで欠かせない環境を整えます。
刺激が少なくストレス解消のために無駄吠えしている場合は、散歩や遊びなどで犬が求める刺激を与えてあげるのも効果的です。
吠える以外の方法で、犬のエネルギーを発散させてあげるのです。
散歩の時間を長くしたり、ドッグランで思いっきり走らせるなど、犬が楽しいと感じる時間を増やすことで、エネルギーを貯めこまないようにしてあげましょう。
留守番中の破壊行動
犬は群れで生きる生き物ですから、ひとりの時間が長いことはとてもストレスです。
留守番時間が長い場合や、留守番トレーニングを行っていない犬は、飼い主さんが出かけている間大きなストレスを感じています。
そのストレスを解消するために、スリッパやリモコンなどを噛んで壊す、破壊行動に出てしまうことがあるのです。
留守番中、ストレスを感じた犬は気を紛らわせるために様々な行動に出ます。
噛み応えがあるもの、匂いがあるものを噛むこともストレス解消の手段。
留守番で感じたストレスを解消するために、破壊行動という問題行動を起こしてしまうのです。
解決法
ストレスからくる留守番中の破壊行動を解決するには、留守番への不安を取り除くトレーニングが効果的です。
いきなり長時間留守番させるのではなく、短い時間から慣らすことで留守番に対する不安を取り除きます。
留守番中に退屈してストレスを溜めないよう、犬へ楽しみを与えることも効果的。
例えばおやつが出てくるおもちゃを与えてあげるなど、留守番中も楽しく過ごせるようにします。
ガムやロープのおもちゃなど犬が噛んでもよいものを一緒にあげて、破壊行動に出ないようにしてあげましょう。
自傷行為
ストレスを感じた時、かみつく、吠えるなどの攻撃的な行動に出る犬もいますが、ストレスを自分の内側にためてしまうタイプの犬もいます。
ため込むタイプの犬に多い問題行動が自傷行為です。
特に多いのが前足をずっと舐め続けたり、噛んでしまう自傷行為です。
前足を舐める、噛むといった行為は自分の体のお手入れであり、犬にとってリラックス効果があります。
しかしストレスが過剰になると、それを和らげるために過剰に舐めたり、噛んで自分を傷つけてしまうのです。
解決法
自傷行為を解消するには、犬が抱えているストレスを解消してあげることが大切です。
自傷行為の原因となるストレスにはさまざまなものがあります。
暑い、寒いといった気温や温度、家電の音などの騒音が気になっているといった物理的ストレスはもちろん、飼い主さんとのコミュニケーション不足や家族構成の変化など、心理的ストレスも原因になります。
まずは犬の暮らす環境をチェックし、ストレスの原因を探りましょう。
犬のストレスになっているものはなるべく取り除いたり、普段過ごしているスペースや寝床から離します。
コミュニケーション不足であれば犬との触れ合いを増やすなどしてストレスをなくしてあげましょう。
脱走癖
家から勝手に出て行ってしまう脱走癖も、ストレスが原因で起こる場合があります。
例えばビーグルやボーダーコリーなど運動量が必要な犬種の場合、散歩時間や距離が少なく運動不足になるとストレスが溜まってしまいます。
それを解消しようとして「脱走」という手段を取る場合があるのです。
またポメラニアンやテリアなど繊細な犬種の場合、家の中で聞こえる騒音がストレスとなる場合があります。嫌な音が聞こえる環境から逃げようとして、脱走してしまうこともあるのです。
解決法
ストレスからくる脱走をなくすには、散歩の時間や距離を増やしたり、犬が不快な音が寝床やケージに聞こえないように工夫してストレスを解消させてあげることがポイントです。
まずは犬が脱走する原因となるストレスを探り、それを解消してあげましょう。
まとめ
犬の問題行動の原因はひとつではありません。
しつけをきちんとしているのに問題行動が解消されない場合は、ストレスが原因ではないか考えてみましょう。
言葉が話せない犬が抱えているストレスを解消することで、悩んでいた問題行動が収まる場合もあります。
ストレスを解消して犬も人も快適に過ごせるといいですね。